サントリー天然水白州工場

豊かな自然と共生する白州工場

標高3,000mを越える高峰を多く有し、広大な森林の中で多様な動植物が生息する南アルプス国立公園。
その北部に位置する甲斐駒ヶ岳を望む場所にあるのが、サントリー天然水のふるさと・北杜市白州町です。雄大な山々に囲まれた別天地で、清冽な水が育まれています。
自然のおいしさをそのままに。徹底した品質管理で万全の安全体制を整えているサントリー天然水。
おいしさと安心、そして未来を守る取り組みを紹介します。

マイスターが語る
品質へのこだわり
【品質管理】という部門は、日々出荷される天然水の安全性をいかに守るかということを考え、実践している部門です。私はその責任者として全体を統括する役割を担っています。そうした立場から、サントリー天然水がなぜ安全なのかと言うと、まず自然の力があげられます。
みなさんがいつも飲んでいるサントリーの天然水。実は、南アルプス山々の地下深くを流れる「地下水」なのです。それは、南アルプスの山々に降った雨や雪解け水が森のフカフカの土にしみ込んで、ゆっくりと地中の奥深く浸透する中で、きれいに濾過された水。豊かな森におおわれた山は、実は長い時間をかけて天然水を作り出す「大きな大きな装置」なのです。
特に、南アルプスの恵みともいえる、花崗岩の地層。幾重もの地層に磨かれるうちに天然のミネラルが溶け込み、おいしい天然水となって工場で汲み上げられます。天然水になるためにはおよそ20年以上かかります。
最終的には人の力による確認
水の品質チェックを行う女性
そして、その恵まれた自然の天然水に安全・安心を足す、人の力。天然水は、ビールやワインのように味を足したり引いたりするのではなく、余計な雑味のないそのままの味を追求していきます。従って、わずかな匂いも感知しなければなりません。化学的な分析や微生物検査などで安全性を確認しますが、分析機器では感知できない微細な変化は、水のエキスパートである官能検査員が目で鼻で舌で、水に異常がないかどうかを確かめます。
水の品質チェックを行う女性
インタビューに答える山口誉文
約200のサントリー独自基準で安心・安全を守る
天然水の安全を守る環境保全も、私たちの使命です。サントリーの安全性科学センターでは、定期的に「水道法・水質基準項目」51項目に加え、「サントリー独自の項目」を合わせて約200項目について分析・検査を実施。自然のおいしさを安心に。サントリーは、今後も国や自治体等の指導に従いながら、一層の安全性の確認に取り組んでいきます。
「水と生きる」使命
きれいな地下水を汲み上げ、「天然水」としてお客様にお届けするためには、水を育む豊かな森が欠かせません。サントリーは「地下水」の安全・安心とサステナビリティ(持続可能性)を守るため、工場で汲み上げる地下水より多い水源涵養エリアの森「天然水の森」を育んでいます。(2023年2月現在、約12,000ha)
森が育む地下水の量 工場で汲み上げる地下水の量
マイスタープロフィール
サントリー天然水白州工場 品質保証部門  技師長 山口 誉文
2002年サントリーホールディングス株式会社に入社。スピリッツ、ワイン、食品の各開発部門を経て、2018年よりサントリープロダクツ株式会社の品質保証業務に従事。2020年からサントリープロダクツ天然水南アルプス白州工場品質保証部門技師長としてサントリー天然水<南アルプス>の品質を守っている。