水の種類を知ろう!ウォーターサーバーに使われている水の種類はどれ?

2022/04/26 更新日:2024/02/16

水にはさまざまな種類や特徴があります。原水との違いや硬度、処理方法によって分類が異なるため水を選ぶ際はそれぞれの違いを把握しておくのがおすすめです。

本記事では、水の種類や特徴などをくわしく解説します。また、ミネラルウォーターと天然水の違いやウォーターサーバーに使用されている水の特徴なども合わせて紹介するのでぜひ参考にしてください。

 

一般的な水の種類と違い

水には複数の種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。本章では、一般的な水の種類と違いを解説します。

 

酸性・中性・アルカリ性

飲料水はpHが低いと酸性で、高いとアルカリ性に分類されます。例えば、pH1~6は酸性で、pH7が中性、pH8〜14はアルカリ性です。ただし、pH9以上の強アルカリ性の水は胃に刺激が強く、下痢になりやすいことから飲用に向いていません。

出典:サントリー 水の科学「水の種類」水辞典 サントリーのエコ活(参照:2022-04-18)

軟水と硬水

水には硬度と呼ばれる基準があり、軟水と硬水に分けられます。硬度とは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の含有量を表す指標です。硬度の高い水を硬水と呼び、低い水は軟水に分類されます。硬度を分類する基準として下記のような目安があります。

軟水 100以下
中硬水 100~300
硬水 301~

出典:サントリー 水の科学「水の種類」水辞典 サントリーのエコ活(参照:2022-04-18)

水の種類一覧

水にはどのような種類があるのか、以下で特徴などを解説します。それぞれの違いを確認しておきましょう。

 

水道水

水道水の原水はダムや井戸などに貯まった雨や雪解け水です。そのまま使用されるのではなく、ろ過や殺菌の工程を経て塩素消毒が行われます。各家庭に供給される水道水は、厚生労働省が定める水質基準を満たさなければなりません。例えば、塩素の基準値は0.6㎎/Lと定められています。

ただし、水道管や貯水槽の経年劣化により、各家庭に供給される水道水の水質が異なる場合があります。水道水を飲料水や調理に使用する場合は、浄水器などを利用するのがおすすめです。浄水器は汚染物質を吸着する活性炭と、赤サビなどの汚染物を取り除く中空糸膜フィルターで構成されています。

出典:厚生労働省「水質基準項目と基準値(51項目)(参照:2022-04-18)

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターとは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の濃度が高い水のことです。ミネラルウォーターにはナチュラルウォーターやナチュラルミネラルウォーターなどの天然水と、ボトルドウォーターなどのミネラルが添加された加工品など、さまざまな種類があります。

それぞれの特徴や違いは、ミネラルウォーターと天然水の違いとしてくわしく解説するので参考にしてください。

日本ミネラルウォーター協会によると、市場で流通しているミネラルウォーターの種類は、輸入品を含むと約1,000銘柄あるといわれています。

出典:一般社団法人日本ミネラルウォーター協会 Q&A集(2022-4-18参照)

炭酸水

炭酸水とは炭酸ガスが溶け込んでいる水のことです。一般的にソーダ水と呼ばれることもあります。農林水産省の「炭酸飲料の日本農林規格」では、炭酸水は「飲料水に二酸化炭素を圧入したもの」や「甘味料や酸味料、フレーバリングなどを加えたもの」と定義されています。

炭酸水は、天然炭酸水と人工炭酸水の2種類があります。天然炭酸水とは、自然に二酸化炭素が溶け込んだ水のことです。人工炭酸水とは、人の手によって二酸化炭素を圧入した水を指します。

アルカリイオン水

アルカリイオン水とは、電気分解によってpH9〜10の弱アルカリ性に変化させた水のことです。アルカリイオン整水器を使用すると、水道水などの水を弱アルカリ性に変えることができます。

アルカリイオン整水器とは、家庭用の電解水生成器のことです。水道水などの水が活性炭によって浄水化されると電気分解され、陰極側でアルカリ性電解水が生成されます。整水器の仕組みによって生成されることから、アルカリ性電解水とも呼ばれています。

出典:一般財団法人機能水研究振興財団 機能水とは(2022-4-18参照)

RO水

RO水とは、逆浸透膜(RO膜)を用いて原水の不純物をろ過した水のことです。RO膜とは、0.0001ミクロンと微細なフィルターのことで、細菌や汚染物質だけでなく、ミネラルも除去します。

RO水はミネラル成分が少ないことから、純水に近い水といわれています。RO水の原水は、水道水や地下水、河川水などです。人の手によってミネラルが添加されたRO水は、デザインウォーターと呼ばれています。

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出典:一般社団法人浄水器協会 RO浄水器(2022-04-18)

精製水

精製水とは、蒸留の工程によって水道水に含まれる不純物や塩素、ミネラルなどが取り除かれた純水の一つです。精製水は飲料用ではなく、化粧水やコンタクトの洗浄液の原料に使用されるケースが多いです。

精製水が飲料に適さない理由は、ミネラル成分が除去されているのでおいしく味わえない、細菌が繁殖しやすい、体の健康に不可欠な栄養素を溶かす恐れがある、などがあげられます。ただし、日本と異なる水質基準を持つ海外では、飲料用の精製水が販売されている場合もあります。

海洋深層水

海洋深層水とは、深海にある海水のことです。深海とは、太陽光が届かず、大気にもさらされていない水深200m以上の深い場所を指します。深海の水温は、1年間低い温度で保たれています。

海洋深層水の特徴は、カルシウムやマグネシウムなどの複数のミネラル成分が含まれていることです。海洋深層水には、人間の生命活動に不可欠な窒素やリンなどのさまざまな種類のミネラル成分も含まれています。

 
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「ミネラルウォーター」と「天然水」の違い

ミネラルウォーターと天然水を分類する基準は加工方法の違いにあります。天然水とは井戸水や湧水、温泉水などを原水にした自然によって生み出された水のことです。

天然水は、沈殿やろ過、加熱殺菌の工程のみ行われ、そのまま容器に詰められます。一方で、ミネラルウォーターは、ミネラル成分の添加や他の水源の天然水と混合するなどの加工が行われ、製品化されます。天然水を原水に用いるのが一般的です。

ミネラルウォーターと天然水の大きな違いは、ろ過・加熱殺菌以外の処理をするかどうかにあります。ろ過・殺菌処理以外にミネラル成分の調整を行ったものが、ミネラルウォーターです。

 

「ミネラルウォーター」の元になる原水

ミネラルウォーターの原水は主に7種類あります。それぞれの特徴を紹介します。

・浅井戸水:浅く掘られた井戸から取れる地下水

・深井戸水:深く掘られた井戸から取れる地下水

・湧水:地表に湧き出ている地下水

・鉱泉水:ミネラル成分を含む水温25度未満の地下水

・温泉水:水温25度以上の地下水もしくは温泉の規定にあるミネラル成分が含まれている地下水で飲料用に適しているもの

・伏流水:地層の不透水層の間にある透水層に流れ込んだ河川の流水

・鉱水:ミネラル成分を含む地下水

 

「ミネラルウォーター」の4つの種類

農林水産省の品質表示ガイドラインでは、ミネラルウォーターは4つに分類されています。以下でそれぞれの特徴を解説します。

 

ナチュラルウォーター

ナチュラルウォーターとは、特定の水源を原水とし、ろ過・沈殿・加熱殺菌のみの処理を行っている水のことです。ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の処理を行った場合、ナチュラルウォーターと記載できないと定められています。

ミネラルウォーターの製品には、原材料名にミネラルが記載されているのが一般的です。ただし、ナチュラルウォーターはミネラル成分が微量含まれているものの、含有量が少ないことから原材料名に表記されていません。

販売されている水がナチュラルウォーターかどうかを見極めるポイントは、パッケージの原材料名にミネラルの記載があるかどうかです。

 

ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターとは、上述したナチュラルウォーターにミネラルが溶け込んでいるものを指します。ナチュラルミネラルウォーターに含まれるミネラル成分は、人工的に添加されているわけではありません。

加熱殺菌などの処理を行う前の原水には、ミネラル成分が多く含まれています。原水が地中を流れる際にカルシウムやマグネシウムなどが溶け込み、ミネラル成分を含む地下水が自然に生成されるからです。また、発泡性のあるナチュラルミネラルウォーターもあります。その場合、原材料名に二酸化炭素が表示されているのが一般的です。

 

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターは、上述のナチュラルミネラルウォーターを原水にしてミネラルが添加されたものです。ナチュラルミネラルウォーターとの違いは、ミネラルを添加するなどの加工がなされていることです。

人の手によってミネラル成分を添加する、過剰摂取を未然に防ぐために一部のミネラル成分を除去する、他の原水をブレンドするなどの加工・調整が行われているものを、ミネラルウォーターと呼びます。ミネラルウォーターは、原水の時点でミネラル成分を含んでいますが、加工処理される際に調整されます。

 

飲用水・ボトルドウォーター

ボトルドウォーターとは、飲料水全般を意味します。上述したナチュラルウォーターやミネラルウォーターなどは細かい基準が定められていますが、ボトルドウォーターにはろ過や加熱殺菌などの処理方法に関する基準はありません。ボトルドウォーターは飲用に適している水と定義されており、水道水や純水、河川の表流水などが該当します。

 

ウォーターサーバーに使われている水の種類

ウォーターサーバーで利用されている水は不純物やミネラル成分が除去されたRO水と、井戸水、湧水を原水とした天然水が主流です。サントリー天然水ウォーターサーバーは、南アルプスの天然水を使用しています。

 

南アルプスの天然水は、自然によって生み出された地下水です。20年以上の歳月をかけて南アルプスの花崗岩に磨かれるため、適度なミネラル成分が含まれています。また、人の手によるミネラル成分の添加や除去などの調整を行っていないため、自然本来のおいしさを味わえます。

 

飲料水は良質な天然水がおすすめ

水と一口にいっても、水道水やミネラルウォーター、RO水、などのさまざまな種類があります。どの水源の原水を利用するのか、どのような処理を施すのか、ミネラル成分の含有量なによって種類が異なります。良質な飲料水を選ぶなら、サントリー天然水ウォーターサーバーがおすすめです。

サントリー天然水ウォーターサーバーは、水と生きるサントリーこだわりの業界最高水準※のオートクリーンシステムにより、いつでも清潔さが保たれ安心です。

※宅配水業界における自動清掃機能の稼働頻度。自社調べ(2021年3月時点)南アルプスで汲み上げられた天然水を味わいたい方は、ぜひお試しください。

 
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ウォーターサーバーチーム

南アルプスの天然水を、ご家庭でも。サントリー天然水 ウォーターサーバーチームでは、ウォーターサーバーの導入を検討している方向けに、天然水ライフの楽しみ方や最新の情報を発信していきます。

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