離乳食には水が命!作る際の注意点とおすすめ食材を解説
赤ちゃんの離乳食を作るときには、煮汁や炊飯、野菜を洗う際などにお水が必要不可欠です。また赤ちゃんの体は大人よりもデリケートなので、離乳食に使うお水には気を付ける必要があります。
この記事では、どのようなお水が離乳食に向いているかについて解説します。離乳食を作る際の注意点や月齢ごとにおすすめの食材なども解説するのでぜひ参考にしてください。
離乳食に水道水を使ってもいい?
赤ちゃんの離乳食に水道水を使っても良いかについては、厚生労働省から明確なガイドラインは出されていません。しかし、水道水の水質は管理されているため、離乳食に水道水を使用しても問題ないと考えられます。
家庭で使われる水道水は水道法で定める水道水質基準検査を受けており、飲み水として使っても健康には問題ないと保証されているためです。(※)
水道水はダムや河川を水源としていますが、沈殿やろ過により汚れや不純物を取り除いた後、塩素を注入することで殺菌消毒しています。水道局では各精製工程で定期的に水道水質基準検査が実施されています
離乳食を作るときの注意点
水道水の安全性は高いとはいえ、デリケートな赤ちゃんが口にするお水には、できる限り気を配りたいという方は多いでしょう。
ここでは離乳食を作るときの注意点として、離乳食には硬水よりも軟水がおすすめである理由や厚生労働省が定める水道水質基準の内容などについて解説します。
離乳食にはなるべく軟水がおすすめ
お水には大きく分けて軟水と硬水がありますが、赤ちゃんの離乳食におすすめのお水は軟水です。
軟水と硬水はお水の硬度で区別されます。硬度とは、お水に含まれるカルシウム濃度やマグネシウム濃度を示す指標です。一般的に、軟水とは硬度が100以下のお水、硬水とは硬度が300以上のお水を指します。(※)
赤ちゃんは大人よりも消化器官が未熟なため、硬水を離乳食に使ってしまうと消化不良を招いてしまう恐れがあります。その上、赤ちゃんの腎臓に負担がかかるかもしれません。また、カルシウムやマグネシウムなどの各種ミネラルが豊富に含まれる硬水を使うと、離乳食に使われる素材の味が分かりにくくなる可能性もあります。
水に含まれる有害物質に気を付ける
厚生労働省によって定められている水道水質基準は、全部で51項目となっています。以下に、水質基準の一例を示しました。(※)
・一般細菌:1mlの検水で形成される集落数が100以下
・大腸菌:陰性であること
・カドミウム及びその化合物:カドミウムの量に関して003mg/L以下
・水銀及びその化合物:水銀の量に関して、0005mg/L以下
一般細菌や大腸菌が規定を超えて検出されたお水は、消毒が十分ではないと判断されます。上記に記載されている一般細菌の一例としては、ロタウイルスやサルモネラ菌などです。大腸菌は人や動物の糞便や土壌から検出されることが多い細菌といわれています。
カドミウム及びその化合物は、工場排水などに含まれる可能性がある物質で、水銀及びその化合物は、工場や病院などからの排水に含まれる可能性のある物質です。
離乳食に向いていない食材は?
月齢にもよりますが、はちみつや刺身は基本的に離乳食には向いていないとされています。
特に1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べると乳児ボツリヌス症にかかる恐れがあります。ボツリヌス菌は土壌中などに存在している細菌ですが、熱に強いため加熱しても消滅しません。
厚生労働省の公式サイトによると、腸内環境が整っていない1歳未満の赤ちゃんがはちみつを摂取することでボツリヌス菌が増殖し、便秘になったりミルクや母乳を飲む力の低下が起きたり、泣き声が変化したり首のすわりが悪くなったりすることがあるといわれています。多くの場合は適切な治療行うことで治癒するといわれていますが、命に関わることもあるとされているため、食べさせないように注意が必要です。(※)
その他、消化器官の未熟な赤ちゃんが食べると食中毒になる恐れがあるため、刺身も食べさせないようにしましょう。
そばやナッツ類、パイナップルやマンゴーなどは、アレルギーを発症する恐れがあるため、少しずつ様子をみながら食べさせる必要があります。
いかやたこ、かまぼこやこんにゃく、お餅などは赤ちゃんがのどに詰まらせる可能性が高い食材です。その他にも離乳食に向いていない食材があるため、離乳食を作る際はその都度調べるようにすると安心です。
なお、離乳食を作る時はあらかじめ食材を小さく切り、赤ちゃんに食べさせている間は異常がないか見守りましょう。
また、ニンニクやしょうが、こしょうやカレー粉などの刺激物も、使用する際は月齢と離乳食の進み具合を見て都度調べながら使用するといいでしょう。
生後2カ月ごとの離乳食におすすめの食材
離乳食で食べさせる食材や調理方法は赤ちゃんの発達に合わせたものが望まれます。ここでは、離乳食におすすめの食材と食べさせ方のポイントを月齢ごとに解説します。
生後6カ月におすすめの食材
お米は消化が良く、アレルギーの心配が少ない食材です。そのため、まずは10倍がゆをつぶしたものから離乳食を始めます。ただし、離乳食を食べなくても赤ちゃんに無理強いは禁物です。栄養が不足しそうな場合は、母乳やミルクで栄養を補いましょう。
消化機能が未熟な赤ちゃんは、初めて食べる食材に対してアレルギーを発症する場合があります。生後6カ月の赤ちゃんに限りませんが、初めて食べさせる食材があるときは、すぐに病院を受診できるよう午前中に食べさせましょう。
その他、生後6カ月から食べられる穀類やいも類としては、じゃがいもやさつまいも、食パンなどがあります。野菜は加熱して柔らかくしてからペースト状にしてください。ニンジンや大根、かぼちゃやほうれん草、リンゴやみかんなどもこの時期の離乳食として適しています。
肉や魚、乳製品であれば、豆腐やヨーグルト、白身魚やしらすなどがおすすめです。しらすは塩分が高いことがあるため、お湯をかけて塩分を抜いてから食べさせます。
生後8カ月におすすめの食材
個人歳はありますが、生後8カ月頃から粗みじん切り程度のものなら食べられるでしょう。おかゆは、10倍がゆから7倍がゆに徐々に切り替えていきます。生後8カ月からは、マカロニやコーンフレーク、さといもなどの穀類が食べられるようになります。
生後8カ月からおすすめの野菜類は、白菜やブロッコリー、ピーマン、トウモロコシや枝豆などです。加熱したものを2~3mm程度まで細かくして食べさせます。
生後8カ月の赤ちゃんは豆乳や納豆も食べられるようになりますが、消化しやすいように豆乳は調味料程度の量にとどめ、納豆は細かく刻んで食べさせてください。
生後10カ月におすすめの食材
生後10カ月の赤ちゃんに必要な1日のカロリーは750 ~900カロリーが目安です。栄養の半分は離乳食から、もう半分は母乳やミルクからが理想的でしょう。また、生後10カ月の赤ちゃんは手づかみ食べをし始めるなど、食事への興味が育つ時期です。大人を真似してスプーンやフォークを使い出すケースもあるでしょう。
生後10カ月になると、赤ちゃんは多くの食材が食べられるようになります。例えば下記のような食材がこの時期の離乳食におすすめです。
・ねぎ
・ニラ
・ごぼう
・レンコン
・スパゲッティ
・山芋
・長芋
・魚介類
・肉類
・おから
・きのこ類
10カ月の赤ちゃんは、歯や歯茎でもぐもぐと噛んで食べます。野菜は1cm角、肉類は1口を目安にカットして、喉への詰まりや消化不良を予防しましょう。
生後12カ月におすすめの食材
生後12カ月の赤ちゃんは、離乳食でほとんどの栄養を摂れるようになります。母乳やミルクを卒業する赤ちゃんも出てくるでしょう。生後12カ月になると、お米やパン、いも類の他にも魚や肉、野菜全般が食べられるようになります。生後12カ月で食べられるご飯の硬さは大人が食べるものと同程度です。パンにはバターやジャムを付けても構いませんが、赤ちゃんが濃い味付けに慣れないように量は控えめにしましょう。
この時期になると大人とほとんど一緒のものが食べられるようになりますが、初めて食べさせる食材はアレルギーを起こさないように、少量ずつ食べさせた方が安心です。また、麺類や芋類は赤ちゃんが喉に詰まらせないか見守る必要があります。
赤ちゃんの離乳食づくりにはウォーターサーバーのお水が安心!
消化器官が未熟な赤ちゃんの離乳食づくりには硬度の低い軟水が適しています。月齢ごとの食材や食べさせ方のポイントを押さえ、赤ちゃんの成長に合わせて離乳食を作りましょう。
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