災害時に水を確保するには?備えておくべき必要量と4つの備蓄方法
地震や水害などによって断水が起こるケースがあります。飲料水だけでなく、食事やトイレ、洗濯など、お水は生活のあらゆるシーンで欠かせないため、災害時に備えた準備が必要です。
この記事では、災害対策で必須となるお水の備蓄方法について解説します。必要なお水の量、保存方法、お水と一緒に備蓄しておくべきものなどもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
災害時にはどれくらいの水が必要?
内閣府の2016年の調査によると、災害に備えて食料や飲料水を備えている人の割合は38.2%でした。また厚生労働省が2019年に行った、『令和元年 国民健康・栄養調査』では、飲料水を含めた非常用食料を用意している世帯は53.8%という結果となりました。
現在、自宅に十分なお水を確保している人もいるかもしれません。しかし、本当に家族と生活を守れるお水の量なのか、いまひとつ自信がない場合もあるでしょう。そこで、まずは災害時に必要な飲料水の量について解説します。
※参考:災害に備えた食品の備蓄に関する実態調査|独立行政法人国民生活センター
飲料水は1人当たり1日3Lが必要!
農林水産省や東京消防庁のガイドラインによると、災害時に飲料水として必要な量は、1人1日当たり1Lとされています。ただし、調理に必要なお水を含めると3L程度が必要です。
災害時は最低でも3日、できれば1週間分の飲料水を確保することが推奨されています。つまり、21L(1人1日3L×7日分=21)を常時確保しておけば、万一の時に安心です。
飲料水だけじゃない!生活用水の準備も必要 !
災害時は飲料水以外にも生活用水が必要です。手を洗ったりトイレを流したり、食器を洗浄したりと、何かとお水は使われます。消防庁のガイドラインでは生活用水について触れられていませんが、一般的に1人1日当たり10~20L程度は必要とされています。
生活用水も飲料水と同じく3日分程度のお水を確保しておきましょう。家族構成にもよりますが、1人当たり30~60L程度を確保しておくと安心です。
ペットがいる場合はさらに必要
ペットを飼っている場合はペット用のお水も必要です。ペットの体重1Kgあたり1日40~60ミリLの飲料水を目安に確保しましょう。
また、避難所にペット用の救援物資が届くまでに時間がかかる可能性があります。ペット用のお水や食べ物は人間よりも多めの5~7日分を確保しておくことが望ましいとされています。
実際に東日本大震災の際は、ペット用物資を積んだ車が緊急車両と認められず、支援が遅れるケースがありました。(※)
いざという時のお水の保存方法
非常用のお水を保存する主な方法は、ミネラルウォーターなどを購入するか、水道水を容器に保存するかの2つです。それぞれの方法と注意点を解説します。
ペットボトルの場合
ペットボトルのお水にはそれぞれ賞味期限があるため、賞味期限を確認し期限内に飲む必要があります。賞味期限が過ぎたお水は、食器を洗ったり植物にあげるお水にしたりその他の方法に使用しましょう。
また、ペットボトルの保存場所は日陰で涼しい場所を選ぶ必要があります。直射日光や高温多湿によって、お水の風味を損なってしまうことがあるためです。
ペットボトルでお水を備蓄する場合、どうしても本数が多くなります。保管スペースがない場合は、ペットボトルを置く場所を分けるのも良い方法です。災害時は自宅が被害に遭ってペットボトルを取り出せなくなる可能性があるため、分散しての保存がおすすめです。
水道水の場合
水道水を保存する場合は、常温で3日程度を目安にします。水道水には殺菌効果のある塩素が含まれますが、長期間は効果が持続しません。ただし、電気が使えて冷蔵庫に保存できる場合は7日程度まで安全です。もし保存期間が切れてしまったら生活用水として利用しましょう。
朝一番に出した水道水は残留塩素が低い可能性があるため、バケツ1杯程度流してから容器に保存します。水道水を保存する際は、清潔で密閉できる容器を使用します。保存容器として水筒を使う場合、普段は使わずに保存専用にしてください。
水以外にも備蓄しておくべきものは?
お水以外にも災害に備えて準備しておくべきものがあります。ここでは食料品や防寒対策グッズなど項目別に解説します。
3日分の食料品
食料品は最低でも3日分、大規模災害を想定すると1週間分の確保が望ましいとされています。具体的にはレトルトご飯やアルファ米(お水やお湯をかけるとご飯になる乾燥米)、無洗米、乾パン、乾燥麺、板チョコ、プロテインバー、缶詰類、野菜ジュースなどです。
※出典:災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~|首相官邸ホームページ
防寒対策グッズ
寒い時期は防寒対策グッズも備えておきましょう。災害時に避難所に入れるとは限らず、公園や空き地、車内で過ごすことになる可能性もあります。具体的な防寒対策として以下のグッズを揃えておくと安心です。
・使い捨てカイロ
・アルミシート、ブランケット
・手袋、靴下、帽子、マスク、厚手の下着
・レインコート、ダウン、スキーウエア
※出典:災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~|首相官邸ホームページ
停電対策として、懐中電灯やバッテリー
災害時は断水だけでなく停電、停ガスの可能性があるため、これらの対策グッズも備えておきましょう。
【主な停電対策グッズ】
・懐中電灯、LEDランタン、ヘッドライト、ローソク(倒れにくいもの)
・電池、バッテリー
・携帯ラジオ(手回し充電式がよい)
【主な停ガス対策グッズ】
・簡易ガスコンロ、カセットボンベ
・固形燃料
これらは家にあれば良いわけではなく、すぐに持ち出せる状態になっていることが大切です。非常持ち出し袋の中に上記のグッズがあるかチェックしておきましょう。
乳幼児・高齢者がいる場合は粉ミルクや介護用品を多めに
乳幼児や高齢者がいる世帯は特別な配慮が必要です。乳幼児に対しては、粉ミルクや液体ミルクを多めに用意しておきます。そのほか、おむつ、お尻拭き、使い捨て哺乳瓶なども準備しておきましょう。
高齢者の場合は非常食が食べにくい場合もあるため、おかゆがあると安心です。また要介護者の場合、おむつ、担架、常備薬など必要なものを用意しておきます。
※出典:要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド|農林水産省
災害対策としておすすめの水の備蓄方法
ここではお水を備蓄する方法を4つ紹介します。それぞれメリット・デメリットがありますので、自分に合った方法を選びましょう。普段の生活に負担が少ない方法を選ぶのもポイントです。
ペットボトル
ペットボトルで備蓄する方法は、多くの人にとって購入しやすく手軽な方法の一つです。一方、数が多いと緊急時に持ち出しにくいため、ダンボールに持ち手を付けるなどの工夫が必要です。また、定期的に買い換えないと賞味期限が切れる場合もあります。もちろん開封後は早めに消費しなければなりません。
防災用タンク
防災用タンクは大容量のお水を備蓄できる点がメリットです。防災用に特化しているため、キャスターやコックが付いているタイプもあります。
一方、サイズが大きいため収納スペースがない住居には向きません。収納場所や必要な量を考えて、管理しやすいサイズを選ぶことがポイントです。
また、衛生管理をしっかりしないと飲料水としては利用できません。先に説明したように水道水は3日おきに交換しないと不衛生になるため手間がかかります。現実的には生活用水としての利用になるでしょう。
お風呂の浴槽に溜める
お風呂の浴槽は多くのお水を備蓄できる方法です。浴槽にもよりますが、一般的に150~200Lほどの生活用水を備蓄できます。1人1日10Lの生活用水が必要とすると、3人家族で5~6日間程度は持つでしょう。
なお、地震の際は浴槽のフタを閉めておく必要があります。浴槽に貯めたお水が地震の際にあふれ出てしまう可能性があるからです。
毎日浴槽にお湯を貯めておくことが難しい場合は、台風接近や余震が続いている時など、災害リスクが高まっている間だけでも浴槽にお水を溜めるようにしましょう。
ウォーターサーバー
ウォーターサーバーは定期的に自宅にお水が届くため、継続的な備蓄管理が可能です。断水で水道水が使えなくても使用できます。サントリー天然水ウォーターサーバーの場合、1容器あたり7.8Lと量も多いため、1つで1人2.5日分の飲料水になります。
サントリー天然水ウォーターサーバーの容器は、最大5箱(7.8L×5=39L)を積み上げられます。平均的な収納スペースがあれば十分な備えができるでしょう。普段はおいしく安全なお水を飲みながら、意識することなく災害対策を強化できます。
災害時のお水の備蓄にもウォーターサーバーがおすすめ
お水は災害時の必需品の一つです。1人1日当たり必要な飲料水は3L、生活用品は10~20Lと多くの量が必要となるため、できるだけ多くのお水を備蓄できる方法を選びましょう。
サントリー天然水ウォーターサーバーは定期的に容器が届くため、日常備蓄のローテーションも簡単です。おいしく安全な天然水を飲みながら災害対策も強化できるサントリー天然水ウォーターサーバーを、ぜひご検討ください。
サントリー天然水
ウォーターサーバーチーム
南アルプスの天然水を、ご家庭でも。サントリー天然水 ウォーターサーバーチームでは、ウォーターサーバーの導入を検討している方向けに、天然水ライフの楽しみ方や最新の情報を発信していきます。