寝る前にお水を飲むメリットは?睡眠中の水分不足を防ごう!
「寝る前にお水を飲むといい」と聞いたことがあっても、その理由がわからないという人もいるのではないでしょうか。また、寝る前にお水を飲む際のタイミングについて知りたい方もいるでしょう。
この記事では、寝る前にお水を飲んだほうがいい理由や飲むタイミングなどについて詳しく解説します。
寝る前に水分補給が必要な理由とは?
これから横になるだけなのに寝る前に水分補給したほうがよいのはなぜでしょうか。主に2つの理由があるため、それぞれについて解説します。
就寝中は大量の汗をかくため
就寝中は思ったよりも多くの汗をかき、気付かないうちに水分不足になりがちです。寝ている間の汗の量には個人差がありますが、およそコップ1杯分の汗をかいていると言われています。
これは平均的な環境での話で、例えば寝室の温度が高かったり、暑い服装で寝ていたりすれば、もっと汗をかくでしょう。また熱がこもりやすい寝具、精神的なストレス、就寝前の飲酒なども同じです。
起きていればコップに手が伸びているかもしれませんが、寝ている間は無防備に体が乾き続けてしまいます。
就寝中は血液がドロドロになりやすいため
先ほど述べたように就寝中は気付かないうちに汗をかいているため、水分が不足しがちです。水分が不足すると、血液中のたんぱく質や糖類の濃度が高くなり、血液がドロドロになりやすいです。
血液がドロドロになっていると血液がスムーズに流れにくくなるため、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まります。幸い何も起きなかったとしても、血行が悪くなったり、心臓に負担がかかったりするため水分補給が大切です。(※)
※出典:相対的赤血球増多症”・・・水分補給で防ぐ健康トラブル!|神戸大学保健管理センター
寝る前の水分補給!おすすめのお水の飲み方とは?
寝る前の正しい水分補給にはポイントがあります。そこで、寝る前の水分補給についておすすめの飲み方について解説します。
お茶やコーヒーではなく水を飲む
寝る前の水分補給は、お茶やコーヒーではなくお水を飲むことが大切です。多くのお茶やコーヒーにはカフェインが含まれており利尿作用があるため、夜中に尿意を感じて起きてしまうなど睡眠の質を妨げてしまう可能性があります。
寝る前にお茶やコーヒーを飲みたい場合は、麦茶などカフェインレスのものがおすすめです。ただし、カフェインレスでも飲み物によっては利尿作用があるため飲みすぎないようにする必要があります。
冬もこまめに水分補給を!温かい白湯がおすすめ
夏は熱中症対策で水分補給が大切なことはよく知られていますが、冬もこまめな水分補給が大切です。冬の風邪対策としても水分補給は役立ちます。喉や鼻などの粘膜を水分で潤しておくことでウイルスが侵入しにくくなるからです。
インフルエンザや風邪のウイルスは、乾燥した状態で活発化します。そのため冬も水分不足を心がけてください。また寒い冬は冷水ではなく、胃腸や体を冷やさない常温水や白湯がおすすめです。(※)
関連記事:白湯はどうやって作るの? 続けるコツやアレンジ方法を解説
水分補給の適切な量
1日にどれくらいの水分補給が必要なのでしょうか。効果的にお水を飲むためにも水分補給に適切な量を知っておくことが大切です。
1日に約1.5リットルの水分補給が望ましい
体格や年齢によって個人差はありますが、成人が1日に必要な水分は約2.5リットルです。このうち飲み水で補うのが好ましいとされるのは、1.5リットルです。残りの1.0リットルは食事などで補います。
水分補給の際は、まとめて飲まずにこまめに飲むようにすることが大切です。喉が渇いた時点ではすでに脱水がはじまっています。喉が渇く前に適量を飲むことを習慣にしてください。(※)
※出典:くらしと水「水の飲み方は大切」水大事典|サントリーのエコ活
摂取量と排出量のバランスをくずさない
成人が1日に排出する水分量は約2.5リットルです。尿や便などで約1.6リットル、呼吸や皮膚呼吸で約0.9リットルを失います。したがって、これらの排出量と同じ2.5リットルをバランスよく補給するのが基本です。
排出量よりも摂取量が少ない場合、先に述べたように脱水症状や熱中症などにつながります。逆に摂取量が多すぎると水中毒になるリスクがあります。水中毒に陥ると、過剰な水分によって体内のナトリウム濃度が下がり、体がだるくなったり消化不良を起こしたりすることがあるため注意が必要です。(※)
※出典:くらしと水「水の飲み方は大切」水大事典|サントリーのエコ活
1日の生活の中でお水を飲むタイミング
健康のためにはこまめな水分補給が大切ですが、お水を飲むタイミングも大切です。1日の生活の中でお水を飲むのに適切なタイミングを解説します。
起床した時
寝ている間は水分補給がない状態が続くため、その間に呼吸や皮膚を通して身体の水分は失われていきます。起床時に喉が渇いていたり、口がネバネバしたりするのは水分不足のサインです。血液もミネラル濃度も高くなってドロドロした状態になっているため、起床後の水分補給は大切だと言われています。なお、寝起きのコーヒーやお茶を飲む人は多いですが、内臓に負担がかかる可能性があるため、健康のためにはお水や白湯を飲むのがおすすめです。(※)
※出典:くらしと水「水の飲み方は大切」水大事典|サントリーのエコ活
スポーツや汗をかいた時
運動で汗をかくと水分と一緒にナトリウムなどのミネラル分が排出されます。大量に汗をかくと、体重の2%の排出で軽い脱水症状や動作反応の低下や食欲喪失、5%で熱中症、10%でけいれんや循環不全、20%以上で死亡のリスクがあると言われています。
このように、スポーツや汗をかいた時に適切な水分補給ができない場合、熱中症や熱けいれんを引き起こす可能性もあるため注意が必要です。(※)
※出典: くらしと水「水の飲み方は大切」水大事典|サントリーのエコ活
入浴時
入浴時間や温度などにもよりますが、入浴によって失われる水分量は800mlにもなるとされています。入浴後には、しっかりと水分補給をする必要があります。また長時間お風呂に浸かる場合は、入浴前にもお水を飲んでおくと安心です。最低でも入浴前後で500ml以上はお水を飲んで水分不足を予防してください。(※)
寝る前
起床時と同じように寝る前にもお水を飲むことは大切です。寝る前にお水を飲むことで、睡眠中の水分不足による血液中のミネラル濃度の上昇を防ぐと言われています。昔の人は寝る前に飲むお水や、枕元に置くお水を宝水と呼んでいました。健康や美容の面を考えると、寝る前のお水はこの名前にふさわしいといえるでしょう。(※)
※出典: くらしと水「水の飲み方は大切」水大事典|サントリーのエコ活
寝る前にお水を飲むことは大切!こまめな水分補給を
寝る前にお水を飲むことで、水分不足による体調不良や病気のリスクを未然に防げます。起床時や寝る前、スポーツなどで汗をかいた時、入浴時など、水分補給を心がけるタイミングはたくさんあります。なるべく喉が渇く前にこまめにお水を飲むことが大切です。
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